祝コミックス発売決定!『部長が堕ちるマンガ』の担当が担当作をほめてみた 

こんにちは。『部長が堕ちるマンガ』の担当編集、小笠原由里です。

最近の趣味は小さな生き物を愛でることです。

先日もハリネズミと戯れてきました。

f:id:kuragebunch:20190201202837j:plain

手の上でスヤスヤ眠ってくれてとても可愛いかったです。

自分でも飼ってみたいと思ったのですが、

今私の実家にはやんちゃ盛りのアフガンハウンド(♀)がいるので断念…。

小さくか弱いものを守るのが家訓の小笠原家です。一応、父にも相談したのですが、

「とうとうお前も片手で握りつぶせるサイズ感の動物を欲しがるようになったか…」

と思わぬ方向でしみじみとされて終わりました。血筋の問題でしょうか?

 

そうそう、『部長が堕ちるマンガ』のコミックス第1巻の発売が決定しました。

3月9日(土)に発売です!

「え、ほんとにでるの…?」

と思った方もいるかと思いますが、本当にでます。

50歳を過ぎたおじさんがBLや乙女ゲーにはまってしまうという作品が、

正規の手続きを踏み、

大の大人の真面目な会議を経て、

正式な許可がでて、

正規のルートにのって、

全国の書店様に並びます。

これもひとえに普段から応援してくださっている皆様のおかげです。

本当にありがとうございます。

中村先生にも非常に喜んで頂いたようで、コミックス発売の報告をしたところ、

「正気ですか・・・?」

と喜びのあまり言葉を失っておられました。

 

そこで今日は不肖ながら私、小笠原が中村先生にかわって『部長が堕ちるマンガ』の魅力を伝えたいと思います。

 

・勢いがすごい!

気付いたら読み終わっている、このスピード感。

話にもよりますが、1話読むのに30秒かからないのではないでしょうか。

これなら朝寝坊した時、時短メイクしながらでも読むことができます。

遅刻しそうな時も、このマンガを口に咥えて走っていれば、曲がり角で何かが起きるかもしれません。全然関係のない私事ですが、最近自動車免許を取得しました。左折する時、いつも巻き込み事故にならないかハラハラしてしまいます。

 

・ワードセンスがすごい!

ネームをチェックさせて頂くとき、

部長や岡磯辺さん、夢ヶ丘さんのやり取りをみてまず第一にでてくる感想が毎回、

「この人たちはなにをいってるんだろう」

です。私はオタク文化に対する造詣はさほど深くないので、読んでいてとても勉強になるのですが、全体的にセリフが常軌を逸しています。実は最近、乙女ゲーのキャラクター達は本当にこんなセリフを言っているのだろうかと思い、実際に「ときめきメモリアル Girl's Side」を購入してやってみたのですが、概ねこんな感じでした。私の推しは設楽さんです。

 

・背景がすごい!

部長が堕ちるマンガにおいて、実はキャラクター達のやりとりは背景をみせるための言い訳でしかありません。刺身でいう、あの白くて細い飾りです。そういえばあれ、食べる人がいるんですね。先日編集部の飲み会で先輩が食べていてびっくりしてしまいました。鳥は消化のために石を食べるそうですが、そんな感じでしょうか。

背景がすごい、といってもピンとこない方のために、1シーンをみてみましょう。

f:id:kuragebunch:20190201214826j:plain

 

これは、会社に執事喫茶の執事がサーブしにくるという、なんてことのない日常を描いた1シーンなのですが、拡大してみると・・・。

f:id:kuragebunch:20190201214940j:plain

 

節税&脱税の文字が・・・!

また、電車に乗ってみると、

f:id:kuragebunch:20190201215044j:plain

 

AIの作った板かまの広告が目に飛び込んできます。

ここから推察するに、部長が堕ちるマンガの世界では殆ど全ての仕事はAIにとってかわられ、部長はAIに管理された社会に反旗を翻し、節税と脱税を駆使して政府と戦うレジスタンス会社に勤めている・・・という可能性が浮かんできます。実は、壮大なSFの要素も含んでいるんですね。

このほかにも、背景にネタがいっぱい詰まっておりますので、それを探すのも醍醐味の一つかもしれません。ちなみに、部長が堕ちるマンガは、背景も込みで楽しんで頂くために、いつもよりは少し大きいA5版型で発売する予定です。ぜひお楽しみください。

 

さらに、今回のコミックスには、作中にも登場するあの幻の同人誌、

『電柱×部長』のエピソードが収録されます。

そのネームの一部がこちら。

f:id:kuragebunch:20190201221941j:plain

あがってきたネームを読ませて頂きましたが、

本当にこれを商業でやっていいのだろうか、

とさすがの私も天を仰ぎました。新潮社って良い会社ですね。

 

また、全国の書店員様の後押しもあり、

様々な書店特典も作成させて頂ける運びとなりました!

書店員様に「どんな特典が欲しいですか?」とヒアリングしたところ、

これまた常軌を逸した依頼がいっぱいきたのでゾッとしています。

そちらの追加情報も公開できるようになり次第、またご報告させて頂きます。

今後とも、『部長が堕ちるマンガ』をよろしくお願いします。シャイニー!